【淡路島・移住者紹介 #004】知ってほしい。神戸から1時間の場所に、こんなに素晴らしい景色が広がっていることを
INTERVIEW #004 |
上田さん(1976年生)/2018年2月、兵庫県明石市から淡路島に移住。2018年4月、淡路島・育波に大人のファミリーレストラン「淡波家」をオープン |
淡路島に移住したキッカケ
人生に「たら・れば・かも」は無いけれど、今頃、上田さんはサルディーニャ島(イタリア)にいたかもしれない。
上田さんの個人名を知らない人も、神戸の「E.H.BANKカフェ」を知っている人は多いだろう。E.H.BANKカフェを三宮の人気店に育てあげた人こそ、上田さんなのだ。E.H.BANKカフェを閉め、次は大好きなイタリアでお店を出そうと現地で物件を探していた時、昔の常連さんから「淡路島でお店をやってくれないか」と声がかかった。
「軽いドライブのつもりでした。せっかくお声掛けいただいたので、一度行ってみようと。それまで淡路島とは縁がなかったのですが、着いたらビックリ。当時、僕がイタリアでお店を出したいと憧れていた田舎町のイメージそのものだった。嘘みたいな話です」
素朴な田園風景に、どこまでも広がる青い空。
遠くの山ではトンビが飛び交い、海や漁港が程よい距離感にある。
淡路島の北淡エリアに、上田さんは「一目惚れだった」そうだ。
「神戸から1時間足らずの場所に、こんな別世界があることを知らない人は多い。淡路島の北淡エリアは、都会で疲れた人がフラッと訪れて、ホッと一息つける最高の癒しスポットです。ドライブは気持ちいいし、釣りやサイクリングもできる。あるいは一日中、景色を眺めてたっていい。お酒を飲みながらボーッとね。僕ならできる(笑)」
上田さんはイタリア行きをキャンセル。淡路島の北淡エリアに拠点づくりをスタートさせた。
現在の仕事について
北淡インターチェンジの目の前に、大人のお座敷ファミリーレストラン「淡波家」がオープンしたのは2018年4月。上田さんが初めて淡路島を訪れたのが2017年11月と言うから、そのスピード感には舌を巻く。突出した決断力と行動力がなければ実現できないだろう。
現在の仕事は、淡波家のオーナー兼 料理長。イタリアでお店を出そうとしていたほどだ、料理の腕は確か。提供する食事は、本格辛口カレーなど、これまで淡路島ではなかなか口にできなかったメニューも多い。
魚はお刺身や舟盛りも。肉料理も含め、淡路島の地元の食材をふんだんに使用し、何でも手掛ける。
北海道から職人を呼び、2019年4月からは本格ラーメンの提供も開始した。
クオリティの高い料理を楽しめるうえに、お店の雰囲気がとてもウィットに富んでいる。メニューひとつ見ても面白いが、その仕掛けの一つひとつに上田さんらしさを垣間見る。
店内のインテリアも実にユニークだ。
お座敷の客席は様々なバリエーションがあり、予約すれば個室も用意してくれる。大人数での宴会も可能。
広々としたテラス席は、ワンちゃん連れにも大好評だ。
淡波家に訪れる度に模様替えをしていたり、新しいサービスを考えていたり。常に挑戦の手を止めない上田さんに、淡波家オープンから一年を振り返ってもらった。
「まだ思い描く淡波家には遠いです。もっと淡路島の地元の方々にも利用してもらえたら嬉しいですね。特に北淡町は、外食の習慣がないようです。とはいえ、家で食べる文化はとても重要ですから、それを否定するつもりは全くありません。徐々に地域に馴染みながら、淡波家の利用価値を評価してもらえるように頑張るだけです」
上田さんが語る、利用価値の提供。
その一つが、「気の向くままに夜までお酒が飲めるお店」というコンセプトだろう。
「淡路島の地元の方がフラッと淡波家にきて、お酒を飲んでストレス発散してくれるのも大歓迎。夜遅くまでお酒が飲める場所はこの周辺にはないですし、事前にご相談いただければ泊まる場所も用意できますので、心おきなく飲んでもらえます」
淡路島の人だって、現実から一歩離れたい時があるはず。宿り木に「淡波家」という選択肢があることは心強い。
淡路島の中でも、のどかな田舎町として知られる北淡エリアで上田さんが目指すのは、日常を少し離れて“ホッ”と一息できる場所を作ること。アイデアマンの上田さんだけに、今後どんな展開を見せてくれるのか期待が膨らむ。2年目の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
上田さんの、淡路島のココがおすすめ!
【ブランジェリー フルール】
「フルールさんは大好きで、よく行きます。おすすめは、あんフランス。美味しいですよー」。
フルール(Fleur)については、過去に記事にもしています。もしよろしければ、こちらもどうぞ。
上田さん、お忙しい中、ご協力ありがとうございましたー。
当サイト「淡路島に移住してから」では、これからも淡路島の魅力を発信していきます。応援よろしくお願します🙌
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