牡丹で有名な淡路島・国清禅寺。玉青の貴重な作品をたくさん観れました😁

2019年6月25日

国清禅寺 達磨大師

南画の巨匠・直原玉青(じきはらぎょくせい)が住職をつとめていた国清禅寺では、玉青の数多くの作品を間近で見ることができます。

こちらの達磨大師は、本堂の一番奥に飾られていて、巨大👀

阪神大震災の時に一部破れてしまったのを修復して、現在の大きな額縁におさめて飾ったそうです。

江湖風月集(こうこふうげつしゅう)の襖絵も、時間をかけて見ることができました。美術館とはちがって柵などがなく、目の前で見られるのがすごかったです😁

国清禅寺 江湖風月集の襖絵

お寺の方も、面白かった😙

国清禅寺とは

国清禅寺(こくせいぜんじ)


国清寺(通称国清庵)は、江戸時代中期に勝算和尚が開創した禅寺である。
勝算和尚は、ふご和尚の別名をもち、その徳風は人々に敬愛され隆盛時には、堂塔伽藍が整い、背後の双児山にある三十三観音霊場と共に眺望豊かな桃源郷に値する裕福な禅寺として信者の絶えぬ名刹であった。第二十三代の頃から、戦後の混乱により農地解放等の改革で田地を手離し寺の経営不能困難となり荒れるに任せていた。
その時自ら禅宗の僧籍を持ち、句画禅一如の精神を持つ南画家直原玉青画伯は、縁ある淡路島に禅寺国清寺が倒壊寸前にあるのを見て、再興を決意したのである。
昭和52年本堂の修復から始め、庫裡、中国風山門、窟門、青丹館茶室素軒、開山堂、月見亭、句画禅亭と寺苑を整え、庭に富貴花ぼたんを育て、昔日に勝る風格を有するに到った。

国清禅寺の看板より

要約すると、江戸時代に建てられた禅寺を、倒壊寸前に南画の巨匠・直原玉青が再興させたお寺。玉青の作品を数多く見られる場所です。

国清禅寺の境内の様子

入り口には、淡いブルーの暖簾?がかかっていて、何だかおしゃれでした😁

国清禅寺は牡丹(ぼたん)が有名

一歩入ると、整えられてた庭。

実は、国清禅寺は牡丹(ぼたん)で有名なお寺。毎年4月には、ぼたん祭りが開催されます。

ただ僕らが伺った時は、もう牡丹は終了して、紫陽花がチラホラ。

とても綺麗にされているお庭で、春がきたらとっても綺麗に牡丹が咲くんでしょうね😁

あわじ花へんろ 第72番「花の札所」

国清禅寺 あわじ花へんろ 第72番「花の札所」

あわじ花へんろの一角として指定されています。

こちらのお庭には、ちょっとした休憩スペースもありました。

句碑がたくさんあります

玉青さんは、南あわじを文字のふる里にしたいという思いがあったそうです。

月亮門

月亮門という満月の形をした珍しい門がありました。

視界を遮って、より奥行きのある空間に見せる効果があるそうです。

月亮門をくぐると、こんな感じ。奥が本堂です。

国清禅寺の本堂の様子

本堂を一歩入ると、こんな感じ。左手には可愛いダルマさん😁

こちらで拝観料400円を支払うのですが、おみくじを引かせていただけました。

とんぼ玉付き😁

おみくじなんて久しぶりでしたが、、、僕は、、、_| ̄|○

奥さんは大吉でした😁

ちなみに、こんなとんぼ玉が付いていました。

本堂内のご本尊がいるお部屋

国清禅師の本尊は釈迦如来です。

左手奥に見えるのは、木彫りの玉青像で結構リアル。

でも、そんなに写真とは似てないかなぁ。

そして、おそらく御本尊が入っていらっしゃるであろう箱の裏側に、達磨大師がいます。

達磨大師

国清禅寺では皆様の成就を願う達磨祈願をおこなっています。
禅宗の僧侶であった達磨大師の七転八起、面壁九年の不撓不屈の精神は宗派を超え親しまれています。
達磨大師の不屈の精神にあやかり、目標(願い)を立て、精進努力して無事達成するよう願いをかけます。

国清禅寺ホームページより

画そのものが大きいというのもありますが、迫力ある達磨でした。

江湖風月集の襖絵

本堂の襖という襖に描かれていたのが、江湖風月集(簡単にいうと、有名な禅僧の句ですね)。

国清禅寺 江湖風月集の襖絵

ぶっちゃけ、これら全てに触れることができてしまいますので、観る時にはご注意ください🙌

一枚一枚に深いストーリーがあり、それらを説明している冊子を購入することもできます。

庭園

本堂の横には、小さな庭園も。こちらを眺める形で、坐禅会も申し込めるそうです。

青丹館

本堂の横には蔵(青丹館)があります。

この中には、玉青の若い頃のデッサンや

まだ玉青と名乗る前の作品なども置かれていました。

中でも、ストーリーとして面白かったのが、こちら(下の画像)の観音像です。

こちらの観音像は、フジツボの中から出てきたそう。白く見えるのはフジツボです。これ以上、削りとれなかったんだとか。

うる覚えで書いてしまいますが、大昔の国清禅寺の住職が、船旅の安全祈願の際、鳴門海峡に投げた観音像というから驚き。

さらに摩訶不思議な話が続くのですが、この場では控えておきます。興味のある方は訪ねてみてくださいね😁

国清禅寺へのアクセス

国清禅寺は南あわじ市松帆エリア(淡路島の中央・西側)にあります。

最後の方は少し道幅が狭いかもしれませんが、注意して走れば問題ありません。カーナビに住所セットで到着できるはずです。

国清禅寺の住所

兵庫県南あわじ市松帆西路689

ちなみに駐車場には、菅原道真公(学問の神)をお祀りする、國清寺天満宮思句拝仏西国山道があります。

牡丹(ぼたん)で有名な国清禅寺ですが、玉青の作品だけでも十分満足感あり👌

次は、春のぼたん祭りに足を運んでみよっかな〜😁

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